【TPM活動】TPM活動を支える8本の柱とは

TPM
A horizontal shot of old wooden pier pillars in a body of water. Perfect for a wallpaper.

TPMの8本柱っていったい何?

そんな疑問にお答えします。

☑記事の内容

  1. 【TPM】TPM活動を支える柱について
  2. 製造部門で主に取り組むことは?

私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。

そんな私が解説します。

【TPM】TPM活動を支える柱について

TPM活動は8本の柱(8つの活動)から成り立っています。

  1. 生産システムの個別改善
  2. オペレーターの自主保全体制づくり
  3. 保全部門の計画保全体制づくり
  4. 製品・設備開発管理体制づくり
  5. 品質保全体制づくり
  6. 教育・訓練の体制づくり
  7. 管理・間接部門の効率化体制づくり
  8. 安全・衛星と環境の管理体制づくり

TPM活動の8本の柱はそれぞれが独立した活動ではなく、各活動は連携して行われることが一般的です。

生産システムの個別改善

生産ライン、対象職場や個別設備ごとにロスを調査し定量化します。ロスを減らすことで「真のもうけ」を得る活動です

「テーマの選定」「現状把握」「目標設定」「要因解析」「対策の立案と実施」「効果の確認」「標準化と管理」「反省と今後の展開」のようなストーリーに従って改善活動を進めていきます。

「人の効率化を阻害する5大ロス」「設備の効率化を阻害する7大ロス」「SD(シャットダウン)ロス」「原単位の効率化を阻害する3大ロス」といった16大ロスに取り組んでいきます。

オペレーターの自主保全体制づくり

ロスを防ぐ代表的な活動です。

「自分の設備は自分で守る」という自主自立体制を築くことも狙いにしています。

作業者一人ひとりが自分の設備の日常点検、給油、部品交換、修理、以上の早期発見、精度チェックなどを行えるようにします。

また、設備の現場や職場では職場環境の整備、作業や業務のムリ・ムダ・ムラをポイントとして不具合点を改善していきます。

保全部門の計画保全体制づくり

故障ゼロと保全費の最適化の活動です。

設備の劣化診断と復元による故障低減、予備品管理等の保全費管理、さらに改良保全による寿命延長を行います。

また、予知保全体制を確立し壊れない設備への改良を行っていきます。

製品・設備開発管理体制づくり

製品や設備の開発・設計段階にて様々な改善情報のフィードバックを活かします。

生産時に発生が予測される不具合に対して対策された設備を開発し不具合やロスが発生しない設備の設計、開発を行います。

現場の声を生かした安全性、操作性、保全性の高い設備などです。

製品においては、生産時の作りにくさ、構造による不良等の情報を活用し造りやすい製品の設計、開発を行います。

品質保全体制づくり

不良の出ない条件設定とその維持管理を行います。

さらに、不良の発生の可能性を予知し、事前に対策を行うことによって不良ゼロ・クレームゼロを目指します。

従来の完成した製品に対する検査強化による流出防止でなく、工程や設備で品質をつくり込みます。

これにより不良の未然防止を図っていきます。

教育・訓練の体制づくり

仕事を進める上で必要な知識や技能を整理します。

ロスを減らす、防ぐといったスキルの評価と向上を図っていきます。

管理・間接部門の効率化体制づくり

管理・間接部門にて生産現場のロスを減らす。防ぐといった活動の支援を行います。

また、管理・間接部門でも同様の改善活動を進めていきます。

事務所の5Sや事務工数の削減など事務の効率化改善活動や購買、物流在庫ロス削減、営業売り上げ拡大などの効率化と価値創造の活動を行います。

安全・衛星と環境の管理体制づくり

災害ゼロ、公害ゼロ、廃却ゴミゼロの生産活動をめざします。

生産性に優れた工場でも災害があり、環境に良くない工場はよい工場とは言えないからです。

この8本の柱はロスを「減らす」活動とロスを「防ぐ」活動で構成されていることがわかると思います。

「今までこうだった」ではなく「これからはこうする」といった考え方が重要となってきます。

製造部門で主に取り組むことは?

この8本の柱で製造部門が主体となって取り組むことは生産システムの個別改善

  1. オペレーターの自主保全体制づくり
  2. 生産システムの個別改善
  3. 保全部門の計画保全体制づくり
  4. 品質保全体制づくり
  5. 教育・訓練の体制づくり

の5つです。

TPM活動を進めていくとこの5つに自然と取り組むことになります。

オペレーターの自主保全体制づくり

特に現場では自主保全活動から始めることが多いと思います。

自主保全活動を通して製造のオペレーターが設備やプロセスに強くなります。

また、自主保全活動で強くなった職場は良い状態が長く維持できる力がついたとも言いかえれます。

自主保全活動は、悪い状態にさせない「守る」活動とも言われています。

生産システムの個別改善

生産システムの個別改善ではロスを発生しないように仕組みの見直しや業務改善を行っていきます。

自主保全活動はロスが発生しないように「防止」する活動ですが、個別改善はロスの現象に的を当て個別に「撲滅」していく活動です。

個別改善は成果を出せば会社の利益向上に結び付く「稼ぐ」活動と言われています。

保全部門の計画保全体制づくり

計画保全と品質保全で工程の信頼性や保全性の向上を目指します。

保全部門が主体となりますが、製造部門も分業して取り組まないと効果が出ません。

主な実施活動は「劣化を防ぐ活動」「劣化を測る活動」「劣化を回復する活動」です。

特に自主保全活動などに代表される「劣化を防ぐ活動」は現場で行うものです。

品質保全体制づくり

これも自主保全活動を通して行っていきます。

よい品質のまま生産ができるように維持していく必要性があるからです。

教育・訓練の体制づくり

現場でも教育・訓練が必要です。

スタッフのサポートを受けながら教育・訓練の体制づくりを行っていきます。

特にカンやコツなどは作業ポイント票にするなどの工夫が必要です。

まとめ

記事のまとめです

  1. TPMは8本の柱から構成されてる
  2. 生産システムの個別改善
  3. オペレーターの自主保全体制づくり
  4. 保全部門の計画保全体制づくり
  5. 製品・設備開発管理体制づくり
  6. 品質保全体制づくり
  7. 教育・訓練の体制づくり
  8. 管理・間接部門の効率化体制づくり
  9. 安全・衛星と環境の管理体制づくり
  10. そのほとんどは製造現場で行う、もしくは協力がないと成り立たない。
  11. 自主保全活動をベースに活動がを進めていく

TPM活動といえば全社的な活動ですが、そのほとんどは現場の自主保全活動にかかっています。

TPMの8本の柱に深くかかわる自主保全活動を推進していきましょう。