スピーチ苦手なんだよな、、、。緊張するし、、、。
そんな悩みにお答えします。
☑記事の内容
- なぜ人は緊張してしまうのか?
- 【今すぐ使える】人前で緊張せずに話す方法
- スピーチは訓練すれば上達する理由
私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。
そんな私が解説します。
なぜ人は緊張してしまうのか?
スピーチが苦手な理由として、一番多いのが「緊張するから」という理由です。
緊張してしまうと、「1体1では問題ないが、人前で話すのが苦手」「内容をしっかり考えているのに、いざ本番となると頭が真っ白になってしまう」ということが起きてしまうからです。
人前でスピーチを行うときはなぜ緊張してしまうのでしょうか?以下の理由が考えられます。
- 相手の人となりを知らないから
- たくさんのことを話さないといけないと考えているから
- 聞き手との距離を感じ、反応を読み取りづらいから
相手の人となりを知らないから
人前でスピーチをする時、聞き手がどんな人かよく知らないといった状況が普通です。
知らない人を前にすると緊張してしまいます。
なぜなら、人間は自己防衛本能として「正体のわからないものに恐怖心を抱く」といった心理状態になってしまいます。
この恐怖心により、「この人たちは何を考えているのだろう」、「私の話、どう感じているのかな(伝わるのかな)」といった不安感が生み出され、緊張へとつながっていくのです。
たくさんのことを話さないといけないと考えているから
スピーチとなると、有益なことをたくさん話す必要があると考えていませんか?
たくさん伝えなければ、と思えば思うほど緊張してしまいます。
たくさん伝えなければと思い、多くの原稿やスライドを用意していたりする場合があります。こうなると話す本人も「何を話したらいいのか」の整理ができていない状態になっています。
この「話したい事」が整理できていない状態で伝えると、当然相手にうまく伝わらずい相手の反応が微妙なものになります。その反応を感じてさらに緊張するといった負のループに陥ります。
これがたくさん伝えなければと思うと緊張につながる理由です。
聞き手との距離を感じ、反応を読み取りづらいから
一人一人や少人数の前だと緊張しないのに、大人数の前になると緊張する場合がありませんか?
大人数を前にスピーチをすると、人数の多さに圧倒されていることが緊張の理由と思われがちですか、実は聞き手との距離を感じているから緊張するのです。
聞き手との距離が物理的に遠いことで表情や反応が分かりにくくなります。これにより、相手に合わして話し方を変えたりすることができなくなります。これにより「どう思われているのだろう」と感じ緊張するのです。
また、聞き手と精神的に距離感を感じると緊張します。これは「相手の人となりを知らないから」と同じ理由です。
【今すぐ使える】人前で緊張せずに話す方法
緊張する理由が明確になりました。その理由を克服して、人前で緊張せずに話す方法を紹介します。
- 話の最初に自己開示をする
- 話の最初に「今日お伝えしたいことは○○です」と結論を伝える
- 大人数の前で話すときは、ターゲットを決めて話す
話の最初に自己開示をする
「相手の人となりを知らないから緊張する」の対策です。
「アイスブレイク」とも呼ばれる方法です。
話の初めに「私は普段は機械作業で黙々と作業をしているのですが、実は料理が好きでよく友人を招いてホームパーティを開催しています」といった自分自身に関する情報を伝えます。
これにより聞き手の「相手の人となりを知らないから緊張する」解消し、聞き手の反応が良くなります。そうすると話しやすい雰囲気が生まれるのです。
また、自己開示をした自身も相手に自分を(一部だが)知ってもらった安心感から聞き手との精神的距離感が縮まり「相手の人となりを知らないから緊張する」の対策になります。
ですので、話の初めに自己開示を行うようにしましょう。
話の最初に「今日お伝えしたいことは○○です」と結論を伝える
「たくさんのことを話さないといけないと考えているから」の対策です。
たくさん伝えたいことがあっても、1~3個に絞って話の初めに結論を伝えましょう。
「今日お伝えしたいことは○○です。」や「今日の話をきいて皆さんに行動してほしいことは○○です」などです。
結論を話すことで話し手は脱線せずに必要なことだけを話すことができます。また、1~3に絞ることで多くを伝えなければいけないプレッシャーからも解放されます。
この結論を先に伝えることで、聞き手にも変化が起きます。話の最初に結論を伝えられれることで頭の中で「○○についての話なんだな」「○○を行う理由を話すのだろうな」と聞く準備ができます。
聞く準備が頭の中にできているので、多少つたない話し方でも内容が伝わり、聞き手の反応は良いものとなります。これにより話し手の緊張を緩和する効果が出ます。
ですので、話の最初に伝えたい結論を話すようにしましょう。
大人数の前で話すときは、ターゲットを決めて話す
「聞き手との距離を感じ、反応を読み取りづらいから」の対策です。
大人数の前で話す場合は「ターゲット」を決めて話すようにします。つまり「ターゲット」一人に意識を向けて話すようにします。
慣れてくると端と端の2人、端と中央の3人と増やしてもいいですが、最初のうちは一人に意識を集中して話します。
これにより、「全員の反応を気にしなければいけない」「反応がわかりにくい」といったことから解放されます。物理的に多少距離があっても最前列の「一人」であれば反応がわかるものです。
ですので、大人数の前で話すときはターゲットを決めて話すようにしましょう。
スピーチは訓練すれば上達する理由
スピーチが苦手な方でも訓練を行うことで必ず上達します。
回数を重ねることではなく「訓練」を行うことが重要です。スピーチ「訓練」は実際にスピーチを行う際に事前準備→スピーチ→反省と対策検討→対策を行った事前準備→スピーチ→反省と対策検討、、、、、、、。と繰り返すことです。
対策では「普段使いなれない単語で詰まった」「単語の選定を間違っていた」「事前の情報整理が不十分だった」「アイスブレイクがうまくいかなかった」などの問題を洗い出し次のスピーチに反映していきます。
この訓練を短期的、集中的に行うことで「スムーズに話が話せる」「緊張しなくなってきた」「聞き手との意思疎通が楽しい」といった変化が出てきます。
そのような変化を感じると「意外にスピーチできるかも」と思いどんどん上達します。
この短期間、集中的なトレーニングが効果的であることはYouTubeなどで特定のチャンネル(カメラに向かって一人で論じる)を初期から視聴するとよくわかります。
短期的に大量に動画を投稿している人は劇的に話し方が上達しています。「カメラに向かって一人で話し続ける」といった聞き手の反応がない状態でのスピーチを改、善しながら繰り返して行った成果として話し方が上達しているのです。
自分で訓練する場合は、少し工夫が必要です。実際のスピーチで行うことが望ましいですが短期的、集中的にスピーチする機会はなかなかないので自撮りでの訓練をお勧めしています。
スマホを利用して、スマホに向かってスピーチを行い、見直し、改善を行うことを繰り返します。話す内容は同じ内容を磨き上げていくことがおすすめです。
何かスピーチをする予定がある場合はそれに向けて訓練を行ってもよいですし、特にスピーチの予定がなくても、基礎的なビジネススキルとして取り組むことをお勧めしています。
まとめ
記事のまとめです。
- スピーチで緊張してしまう理由
- 相手の人となりを知らないから
- たくさんのことを話さないといけないと考えているから
- 聞き手との距離を感じ、反応を読み取りづらいから
- 人前で緊張せずに話す方法
- 話の最初に自己開示をする
- 話の最初に「今日お伝えしたいことは○○です」と結論を伝える
- 大人数の前で話すときは、ターゲットを決めて話す
- スピーチは訓練すれば上達する
今回はスピーチについて解説しました。
スピーチでの緊張するポイントを押さえ、対策を行い、訓練を重ねればスピーチでの緊張はなくなるものです。
また、スピーチのテクニックや心構えと同時に、「話のネタ」を常に仕入れるために様々な書籍等で知識を仕入れることもスピーチの成功の秘訣です。