【違いが説明できますか?】戦略と戦術について

仕事の基本
Man making his next move

戦略的に業務を進めていくぞ!!、、、いや、戦略的にかな、、、どっち??

そんな疑問にお答えします。

☑記事の内容

  1. 戦術と戦略の違いを知って使い分ける方法
  2. 実際の仕事には戦術と戦略どっちを使う?
  3. 戦術のフレームワークと戦略のフレームワーク

私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。

そんな私が解説します。

戦術と戦略の違いを知って使い分ける方法

戦術と戦略って同じ意味のように使われる方が多いですが、その違いについてしっかり理解して意識的に使い分けると業務効率がグンと上がります。

戦略とは、、、

一般に特定の目的を達成するために長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術、科学である

Wikipedia

戦術とは、、、。

作戦・戦闘において任務達成のために部隊・物資を効果的に配置して戦闘力を運用する術である

Wikipedia

両方とも軍事行動から発生した言葉であることは何となくわかりますが、このままではイメージしにくいので、身近な例で考えてみます。

例えば、仕事終わりにおなかが減ったとします。家に帰って食べる、途中でお店で食べる、食べない、といった行うべき方向を決めるのが「戦略」です。戦略を決めた後でラーメンを食べる、カレーを食べる、弁当を食べるなどの「戦術」決定し、実行します。

つまり、戦略とは目標に向かってどうするかを示すものなのです。戦術は戦略を達成するための具体的な手段のことです。

仕事に置き換えてみると、製品コストを下げるといった目標に対して「不良を減らしてコストを削減する」「省人化を進めて人件費を引き下げる」「材料を見直して原材料費を引き下げる」といった戦略を立てます。

戦略を立てるにはデータ収集などの調査や分析が必要になります。

現状を調査し分析を行い、課題点や問題点を洗い出して戦略を決定します。

戦略が決定してから戦術を考えればよいわけです。

このようにして戦術、戦略を使い分けます。

実際の仕事には戦術と戦略どっちを使う?

実際の業務では戦略と戦術のどちらを使うことが多いのでしょうか?

ほとんどの場合は戦略と戦術はごちゃまぜになっています。この混ざった戦術と戦略を分離して理解できれば、戦略に沿った業務(戦術)を効率的に行うことができます。

上司の立場の方は、意識して戦術と戦略を分けて、部下へ業務指示を出す場合はどのような戦略で、任せる仕事は戦略のどの部分の戦術を任せるのか明確に伝える必要があります。

部下の立場の方は、戦術を理解したうえで割り振られた業務を行う必要があります。戦術が不明なら目標や方向性といった戦術にかかわる部分の確認を行います。

戦争の最中に突撃の方向を示さない上官、突撃の方向を確認せずに突撃する兵士では勝利することができません。仕事も同じなのです。上司、部下の立場とも戦略、戦術を理解して業務を進めることが重要です。

戦術のフレームワークと戦略のフレームワーク

フレームワークとは業務を効率的に進める「型」のことです。

戦略を立てるときに役立つフレームワークを2つ、戦術を進めていくときに役立つフレームワークを2つ紹介します。

戦略のフレームワーク 

ロジックツリー

ロジックツリーは問題をツリー状に分解し、その原因や解決策を論理的に探すためのフレームワークです。

ロジックツリーのメリットは以下の5つです。

  1. 問題の全体を把握し、論点ズレをなくす
  2. 問題を深堀し、原因を特定できる
  3. 解決策を考えやすい
  4. アクションの優先順位をつけやすい
  5. アクションの必要性を共有しやすい

ロジックツリーには4タイプあります。必要に応じたタイプを使う必要があります。

  1. 要素分解型ツリー
  2. 原因追求型ツリー
  3. 問題解決ツリー
  4. KPIツリー

SWOT分析

SWOT分析とは戦略を考えるために、弱み、強みなどの4要素を考慮するフレームワークです。

SWOT分析のメリットは以下になります。

  1. 強み、弱み、脅威、機会を取り込んだ広い視野で分析できる
  2. リスクもチャンスととらえ攻防一体の戦略を考えることができる

戦術のフレームワーク

PDCAサイクル

PDCAサイクルは計画、実行、評価、改善を繰り返す有名な方法です。

PDCAのメリットは以下の4つです。

  1. 目標とタスクが明確になる
  2. 課題を発見し解決できる
  3. 無駄な動きがなく、タスクに集中できる
  4. 確実な改善につながる

OODAループ

OODAループとは観察(Observe)、判断・方向付け(Orient)、意思決定(Decide)、行動(Act)の4つの行動の頭文字をとったものです。

もともとは戦闘機のパイロットのために考案された戦術フレームワークです、

OODAループのメリットは以下のとおりです。

  1. 問題に対応しやすい
  2. 対応が早い
  3. 行動指針に活用しやすい
  4. 責任感が生まれやすい
  5. 状況にあった対応ができる

まとめ

  1. 戦略とは目標に向かってどうするかを示すもの。
  2. 戦術は戦略を達成するための具体的な手段のこと。
  3. 戦略のフレームワーク 
    1. ロジックツリー
    2. SWOT分析
  4. 戦術のフレームワーク
    1. PDCAサイクル
    2. OODAループ

まとめです。戦術と戦略について解説しました。

上司の立場の方は戦略を考えることが多く、部下の立場の方は戦略を理解して戦術を実行していくことが多いと思います。お互いの立場にあった理解、進め方をすることで組織活動がスムーズにいきます。