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IT導入補助金2026 申請の流れ・スケジュール

最終更新: 2026-06-10

💬 IT導入補助金の申請って、何から始めたらいいの、、、?

💬 申請してから補助金が振り込まれるまで、どれくらいかかる?

💬 採択された後にやることが多すぎて、抜けがないか不安、、、。

そんな悩みにお答えします。

目次

☑ 記事の内容

  1. 2026 年度の公募スケジュールと 1 次締切
  2. 締切から逆算する 8 週間カレンダー
  3. 申請の 14 ステップ (事前準備 → 交付申請 → 補助事業実施 → 補助金交付後)
  4. 各ステップの事故りやすいポイント 5 つ
  5. 採択を引き寄せる加点項目 15 個
  6. 実績報告・効果報告 (3 年間継続) の実務

中小企業診断士として、IT導入補助金の現場で「申請までは順調だったのに、採択後の発注タイミングを 1 日間違えて補助金が 1 円も入らなかった」というケースを見てきました。原因はほぼ毎回ひとつで、「14 ステップの全体像を頭に入れずに、目先のステップだけを処理してしまった」 ことです。

そんな私が解説していきます。

本記事は 2026 年度のデジタル化・AI導入補助金 (旧: IT導入補助金) の申請の流れ・スケジュールだけを徹底深掘り した内容です。制度の全体像 (補助率・5 つの枠・対象要件) から知りたい方は、まとめ記事の ▶ IT導入補助金2026 完全ガイド を先にご覧ください。自社が対象になるかの判定は ▶ 対象・要件をわかりやすく 、枠選びは ▶ 補助額・補助率・枠の選び方 で詳しく解説しています。

2026 年度の公募スケジュール

申請にはタイミングがあります。まずは押さえるべき日付から。

交付申請期間と 1 次締切

  • 交付申請期間: 2026 年 3 月 30 日 〜
  • 1 次締切: 2026 年 6 月 15 日 (月) 17:00 (全枠共通)

1 次締切は 17:00 で締め切り なので、当日の駆け込み提出はリスクが高いです。サーバー負荷で接続が遅くなったり、不備があったときの修正時間がないため、前日までに提出を完了 させるのが安全です。

2 次以降の締切は順次公表

公募要領は「確定している募集回のスケジュールのみ公表しております。以降のスケジュールは随時更新いたします。」と記載しています。2 次以降の締切日は本事業ホームページ (▶ 事業スケジュールページ) で順次公表されます。本記事は公表され次第随時更新します。

申請の取り下げと再申請のルール

  • 提出した交付申請は、事務局から再提出を指示された場合を除き、結果公表まで取下げ不可
  • 各締切回で不採択 → 次回以降の締切で再申請が可能
  • 交付決定後から補助金交付前までの取下げ → 辞退届を提出

つまり「ダメだったから次回出し直す」は OK ですが、「結果待ちの間に取り下げて別の出し直す」はできません。

1 法人・1 個人事業主当たり 1 申請 (同時の他枠申請は可)

通常枠は 1 申請までですが、同時にインボイス枠 (インボイス対応類型・電子取引類型)・セキュリティ対策推進枠に複数申請することは可能 です。「通常枠 + インボイス枠 + セキュリティ枠」の組み合わせ申請が成り立ちます。ただし補助対象経費の二重計上は禁止。詳しい組み合わせの考え方は別記事 ▶ 補助額・補助率・枠の選び方 で解説しています。

締切から逆算する 8 週間カレンダー

「1 次締切に間に合わせるには、いつから動けばいいか?」── 8 週間前から逆算するのが現実的なラインです。

8 週間前 ── GビズID プライムの取得申請

GビズID プライムは郵送審査でおよそ 2 週間 かかります (時期により 1 か月遅延の報告あり)。「思い立ったらまず GビズID から動く」 が鉄則です。詳しい取得手順は別記事 ▶ 必要書類チェックリスト の H2 2 ですべて解説しています (具体的な郵送手順は既存記事 ▶ 補助金の申請をオンラインで行うために絶対必要な準備とは も参照)。

6 週間前 ── IT 導入支援事業者の選定・ITツール仮決め・SECURITY ACTION ★ 宣言

並行で 3 つを動かします。

  • 公式の ▶ IT導入補助金事務局ポータルサイト で IT 導入支援事業者と ITツールを検索・絞り込み
  • 支援事業者と商談、見積依頼
  • IPA の SECURITY ACTION で ★ 一つ星または ★★ 二つ星を宣言 (★ 一つ星は無料・Web 上で完結)

4 週間前 ── 事業計画書の初稿 + 添付書類の取り寄せ開始

  • 事業計画書の構造 (現状課題 → ITツールで何が変わるか → 労働生産性向上率 1 年 3 % 以上 / 年平均 3 % 以上)
  • 法人なら 履歴事項全部証明書 (発行から 3 か月以内・法務局で 1 通 600 円) と 法人税の納税証明書「その 1」または「その 2」 を取り寄せ開始

2 週間前 ── 事業計画書の見直し + 電子証憑準備 + 支援事業者との最終調整

事業計画書を支援事業者に見せて、改善点があれば修正。電子証憑 (見積書・契約書・銀行口座情報) を PDF で揃えます。スマホ撮影の画像は読み取りエラーの原因なので避けてください。

1 週間前 ── オンライン申請の入力・提出

申請マイページから本入力。締切日提出は避ける (サーバー混雑・不備修正時間ゼロ)。少なくとも締切 1 営業日前には完了させます。

申請の 14 ステップ (公募要領 3-1)

公募要領は補助事業全体を 14 ステップ で整理しています。一覧で示します。

事前準備 (ステップ 1)

No. 実施内容 実施者
1 補助事業に関する相談・GビズID プライムの取得 申請者 ⇔ IT 導入支援事業者 / 申請者

GビズID 取得が補助事業の すべてのスタート地点 です。

交付申請 (ステップ 2 〜 7)

No. 実施内容 実施者
2 ITツールの選定・商談・見積依頼 申請者 ⇔ IT 導入支援事業者
3 申請マイページの招待 IT 導入支援事業者 → 申請者
4 申請マイページの開設 申請者 → 事務局
5 交付申請の作成 申請者と IT 導入支援事業者で分担
6 交付申請の提出 申請者 → 事務局
7 交付決定 事務局 → 申請者 (補助事業者)

このフェーズは 支援事業者と二人三脚 です。支援事業者が申請マイページに招待しないと、申請者は自分のページを開設できません。支援事業者選びがこのフェーズの成否を決めます。

補助事業実施 (ステップ 8 〜 11)

No. 実施内容 実施者
8 ITツール契約・導入・代金支払い (事業の実施) 補助事業者 / IT 導入支援事業者
9 実績報告の作成 補助事業者 / IT 導入支援事業者
10 実績報告の提出 補助事業者 → 事務局
11 補助金の額の確定・補助金の交付 事務局 → 補助事業者

ここで補助金がやっと振り込まれます。「採択 = 補助金支給」ではない ことを忘れないでください。

補助金交付後 (ステップ 12 〜 14)

No. 実施内容 実施者
12 ITツール導入後のアフターフォロー IT 導入支援事業者 → 補助事業者
13 効果報告の作成 補助事業者 / IT 導入支援事業者
14 効果報告の提出 (3 年間継続) 補助事業者 → 事務局

効果報告は 採択後 3 年間継続 が義務です。詳細は本記事の効果報告章で解説します。

各ステップの事故りやすいポイント 5 つ

ここからが実務の落とし穴。私が見てきた現場で頻発する 5 つを共有します。

フライング発注 (交付決定前の契約・発注・納品・支払は補助対象外)

最大の落とし穴。公募要領 留意事項 (イ) は「交付決定前に契約、発注、納品、支払等を行った場合は、補助金を受けることができない」と明記しています。

「採択された気がしたから、急いで支援事業者と契約しちゃった」── これで補助金がゼロになるケースが現場で頻発します。契約は必ず交付決定通知を受けてから が鉄則です。

申請マイページの ID・パスワード共有 NG

申請マイページのログイン情報は 申請者自身が管理 が原則です。「支援事業者にログイン情報を渡して、入力を全部代行してもらった」が発覚すると、補助金の交付が取消しになる場合があります。支援事業者を含む第三者に ID・パスワードを渡してはいけません

担当者携帯電話番号は他者と兼用不可

公募要領 (カ) は「1 申請者につき、必ず申請者自身が管理する 1 つの携帯電話番号を登録すること」を求めています。他者の交付申請や IT 導入支援事業者の各種電話番号として使用できません。家族との共用や、複数法人の申請で同じ番号を使うとブロックされます。

支払方法は銀行振込または クレカ 1 回 (一括) 払いのみ

公募要領 3-4 (2) は支払方法を 銀行振込またはクレジットカード 1 回 (一括) 払いのみ と明記しています。

  • 銀行振込: 補助事業者名義の口座から IT 導入支援事業者名義の口座への振込
  • クレジットカード: 法人カード (法人申請) または個人事業主名義カード (個人事業主申請) の 1 回払い

分割払い・リボ払い・現金払いは対象外。「ATM での現金振込」も認められません。

補助事業者名義以外の口座から支払うと補助金が出ない

公募要領 留意事項 (エ) は「補助事業者名義でない口座より支払っている場合、補助金を受けることはできない」と明記。代表者個人の口座、家族の口座、取引銀行の代表名義などからの支払は すべて NG です。

交付申請の審査基準 (公募要領 3-3)

事務局はどんな基準で採否を決めるのか。

審査の流れ

事務局による申請内容の審査 → 学識有識者を含む関係分野の専門家で構成された外部審査委員会 で意見聴取 → 採択の決定。不備があれば事務局から不備訂正を求められ、解消後に審査が行われます。

審査項目 3 軸

公募要領 3-3 (2) は審査項目を 3 軸で示しています。

  1. 事業面: 自社の経営課題を理解し、改善に向けた具体的な問題意識を持っているか / 課題分析と将来計画に対し、改善すべきプロセスが ITツールの機能によって期待される導入効果とマッチしているか
  2. 計画目標値: 労働生産性の向上率 (1 年後 3 % 以上 + 年平均 3 % 以上)
  3. 政策面: 生産性向上・働き方改革を視野に入れた取り組み / 国の推進するセキュリティサービスの選定 / 賃金引上げへの取り組み

事業計画書を書くときは、この 3 軸を意識して 「自社課題 → ITツール → 数値で示す成果」 を明確に書くと採択率が上がります。

不採択でも次回以降の締切で再申請可能

不採択の場合、事務局から審査内容・不採択理由は開示されません (公募要領 3-2 (5))。フィードバックなしで自己点検する必要があるため、本記事の事故りやすいポイント + 加点項目を整理してから再提出してください。

採択を引き寄せる加点項目 15 個

公募要領 3-3 (2) ① は加点項目を 15 個 定義しています。1 つでも多く該当させると採択率が上がります。

ITツール選定による加点 (3 項目)

  1. 導入する ITツールとして クラウド製品 を選定していること
  2. 導入する ITツールとして 「サイバーセキュリティお助け隊サービス」 を選定していること
  3. 導入する ITツールとして インボイス制度対応製品 を選定していること

新規追加 (第 3 回公募回より)

  1. 交付申請時点までに、デジタル化セカンドオピニオン の取組みを実施していること (確認者との面談を完了したうえで交付申請を提出)

賃上げ系の加点 (補助金額別・既受給者別 4 項目)

補助金額と過去採択履歴の組み合わせで条件が変わります。

加点番号 補助金額 過去採択 賃上げ条件
5 150 万円未満 なし 賃金 +1 % / 最低賃金 +30 円
6 150 万円未満 あり 賃金 +1.5 % / 最低賃金 +30 円
7 150 万円以上 なし 最低賃金 +50 円以上
8 150 万円以上 あり 賃金 +1.5 % / 最低賃金 +50 円

中小機構ツール活用 (2 項目)

  1. 中小機構が運営するデジタル化支援サイト「デジ with」の「IT 戦略ナビ with」 を交付申請前に実施 (IT 戦略マップを申請時に添付)
  1. 中小機構「省力化ナビ」 を活用し、解決策の PDF をダウンロードしていること

認定・取得関連 (3 項目)

  1. 令和 7 年度に 「健康経営優良法人 2026」 に認定された事業者
  2. 女性活躍推進法 (えるぼし) 認定 または 次世代法 (くるみん) 認定 を受けている事業者
  3. 中小企業庁「成長加速マッチングサービス」で会員登録を行い、挑戦課題を登録 (掲載中ステータスのみ加点)

賃金引上げ実績 (2 項目)

  1. 令和 6 年 10 月 〜 令和 7 年 9 月の期間で、低賃金帯従業員 (地域別最低賃金以上〜令和 7 年度改定後最低賃金未満) が 全従業員の 30 % 以上である月が 3 か月以上
  2. 交付申請の直近月における 事業場内最低賃金が、令和 7 年 7 月の事業場内最低賃金 +63 円以上 の水準

自社で 3 つ以上の加点項目を狙えれば、採択の可能性が大きく上がります。

減点措置 (公募要領 3-3 (2) ②)

加点だけでなく、減点も明示されています。

過去採択者は減点

IT 導入補助金 2022〜2025 で交付決定を受けた事業者は、新規申請者より審査で不利になります。

インボイス枠との同時申請は減点

デジタル化・AI 導入補助金2026 において、インボイス枠 (インボイス対応類型・電子取引類型) で申請を行っているまたは交付決定を受けた事業者が通常枠でも申請する場合、減点です。

同一プロセスのソフトウェア重複は不採択

最も厳しいルール。IT 導入補助金 2024 または 2025 で交付決定を受けたソフトウェアのプロセスと、今回導入するソフトウェアのプロセスが 完全に一致する場合は不採択 になります。前回と異なるプロセスで申請するか、業務範囲を広げて新しいプロセスを追加してください。

加点を受けたのに達成しなかった場合のペナルティ

加点を受けて採択されたのに加点要件 (例: 賃上げ計画) を達成できなかった場合、効果報告において未達が報告されてから 18 か月の間、中小企業庁所管の他補助金 (ものづくり補助金・小規模事業者持続化補助金など) への申請にあたっては、正当な理由が認められない限り大幅に減点 されます。

補助事業の実施 → 実績報告 (公募要領 3-4)

補助事業の実施期間 = 交付決定日から 6 か月程度

公募要領は「補助事業の実施 / 実績報告期間: 交付決定日 〜 6 か月程度」と明記しています。詳細スケジュールはホームページで順次公表されます。

事業実施の 3 ステップ

No. 手続き 留意点
1 ITツールの契約・発注 交付決定前に契約・発注は補助対象外 (フライング NG)
2 ITツールの納品・導入 納品日や納品内容、導入開始日に相違がないか確認
3 ITツール代金の請求・支払い 請求書や支払いが完了したことが分かる証憑を保管

「(1) ITツールの契約・発注」は全ての手続きの中で先立って行われる必要があり、そのあとに続く (2) (3) の順番は問いません。ただし支払いの前に必ず支援事業者から請求が行われている必要があります。

支払方法の詳細

支払方法 注意事項
銀行振込 補助事業者の口座から、支援事業者の口座に振込で支払い。金融機関窓口や ATM 等を用いた支払いでも、現金による支払いは認められない
クレジットカード 法人申請なら法人・ビジネス・コーポレートカード等の法人名義口座から決済 / 個人事業主申請なら個人事業主 (代表者) 本人名義のクレジットカード

実績報告時に必要な書類

公募要領 3-4 (2) は実績報告時の必要書類を以下のように示しています。

  • 請求に係る書類: IT 導入支援事業者から補助事業者へ発行された請求書・請求明細書
  • 支払いに係る書類 (銀行振込): 振込明細書・振込受付書・利用明細書・インターネットバンキングの取引完了画面・通帳の表紙と取引該当ページ
  • 支払いに係る書類 (クレジットカード): クレジットカード会社発行の利用明細
  • 補助金の交付を受ける口座情報: 補助事業者名義の口座情報 (通帳の表紙 + 表紙裏面、インターネットバンキングの必要情報が確認できるページ)
  • ITツールの利用を証する資料: 導入 ITツールのソフトウェア名が分かるキャプチャ、ITツールの利用者が補助事業者であることが分かる画面のキャプチャ

詳しい書類の整理方法は、別記事 ▶ 必要書類チェックリスト で解説します。

効果報告 3 年間 (公募要領 3-5)

採択後の最大の負担は、3 年間継続する効果報告 です。

効果報告対象期間と効果報告期間

年度 効果報告対象期間 効果報告期間
事業計画期間前 ITツール導入後 〜 2027 年 3 月 〜
1 年度目 交付申請時点の翌事業年度 2028 年 4 月 〜 2029 年 1 月
2 年度目 前年度の翌事業年度 2029 年 4 月 〜 2030 年 1 月
3 年度目 前年度の翌事業年度 2030 年 4 月 〜 2031 年 1 月

事業計画期間前 (採択直後) には ITツールを継続的に活用していることを証する書類等のみを報告します。

報告内容

事業終了後、生産性向上に係る数値目標に関する以下の情報を効果報告期間内に報告:

  • 営業利益
  • 人件費
  • 減価償却費
  • 事業者当たりの総労働時間
  • 1 人当たり給与支給総額 (非常勤を含む全従業員)
  • 事業場内最低賃金 (事業場内で最も低い賃金)
  • ITツールを継続的に活用していることを証する書類

加えて、生産性向上に係る数値目標の根拠となる 決算書および関係書類 の提出も求められます。

計画値未達の場合のペナルティ

賃上げ未達 (事業場内最低賃金の増加目標が未達):

効果報告年度 賃上げ目標達成 / 未達成 返還率
1 年度目で未達 未達 全額返還
2 年度目で未達 1 年度目達成・2 年度目未達 2/3 返還
3 年度目で未達 1・2 年度目達成・3 年度目未達 1/3 返還

(補助金 450 万円のケース: 1 年目未達 = 450 万円返還、3 年目未達 = 150 万円返還)

1 人当たり給与支給総額の年平均成長率未達 (3 年度目時点で判断): 補助金の 全額返還 を求められる場合があります。

ただし、付加価値額増加率が年平均成長率 1.5 % に達しない場合や、天災など事業者の責めに帰さない理由がある場合は、返還を求めないという救済規定もあります。

報告書類の保存期間 = 5 年間

公募要領 留意事項 (カ) は、補助事業に係る全ての書類等の情報を、補助事業の完了の日の属する年度終了後 5 年間 保管することを求めています。

書類例: 交付決定通知書・契約書・注文書・納品書・導入通知書・請求書・振込受領書・領収書・役務の実施実態資料 (業務日誌・勤怠管理簿等)。

留意事項 5 つ (公募要領 4)

最後に、公募要領の留意事項から特に重要な 5 つを抜き出します。

担当者携帯電話番号は他者の交付申請と兼用不可 (再掲・重要なので強調)

本記事の事故りやすいポイントでも触れましたが、極めて重要なので再掲します。1 申請者につき必ず申請者自身が管理する 1 つの携帯電話番号を登録すること。

交付決定前の契約・発注・納品・支払いは補助金が出ない

フライング発注は補助金ゼロ。1 円も補助されません。契約は必ず交付決定通知を受けてから。

立入調査の可能性

事務局および中小機構は、補助事業の適切な遂行を確保するため必要があると認めるときは、補助事業者および IT 導入支援事業者に対し、予告なく立入調査 を行う場合があります。立入調査への協力が得られない場合は 交付決定の取消し となる場合があります。

不正受給・情報漏洩は交付決定取消し

事務局は、事業期間中および補助金交付後において、不正行為や情報漏洩等の疑いがあり、補助事業者として不適切であると判断した場合、交付決定の取消し、補助金の返還命令等の処置を行います。

補助対象経費により取得したソフトウェア本体の他者譲渡禁止

補助金で取得したソフトウェアは、有償・無償に関わらず他者に供与することは認められません。譲渡が発覚した時点で交付決定の取消し (補助金返還) の対象になります。

よくある質問 5 つ

申請してから採択結果が出るまでどれくらいかかる?

公募要領に明示はありませんが、運用上は 締切から約 1 〜 2 か月で採択結果が公表 されます。1 次締切 2026 年 6 月 15 日の場合、7 月下旬 〜 8 月中旬頃に結果が出る見込みです (最終的なスケジュールは事業ホームページで確認してください)。

不採択になったら次回以降の締切で再申請できる?

できます。申請内容を修正して再提出する形になります。事務局から不採択理由は開示されないため、本記事の事故りやすいポイント + 加点項目 + 減点措置で自己点検してから再申請してください。

申請を取り下げたい場合は?

  • 採択結果公表前: 事務局から再提出指示を受けた場合のみ取下げ可能
  • 交付決定後: 辞退届 を電磁的方法等により事務局に提出
  • 補助金交付後の辞退: 補助金返還が必要になる場合あり

効果報告 3 年間って忘れたらどうなる?

補助金の全額または一部の返還を求められる 可能性があります (公募要領 3-5 (2))。報告期間内に提出がなかった場合、または計画値未達と判明した場合の両方が返還対象。3 年間継続することを前提に申請するかどうか判断してください。

ITツールの契約日と発注日の前後関係って厳しいの?

厳しいです。事務局は契約書・注文書・納品書・銀行振込日の時系列が公募要領通り (交付決定 → 契約 → 納品 → 支払) になっているかを必ず審査します。1 日でも順序が逆になっていると交付決定の取消し につながります。

30 秒チェックリスト

申請を始める前に以下 6 項目を最終確認してください。

  • ☐ 締切から逆算した 8 週間カレンダーを把握した
  • ☐ 申請の 14 ステップ全体像を把握した
  • ☐ フライング発注 (交付決定前の契約・発注) は 1 円も補助されないと理解した
  • ☐ 支払方法は銀行振込またはクレジットカード 1 回 (一括) 払いのみと理解した
  • ☐ 効果報告 3 年間継続と書類保存 5 年間を把握した
  • ☐ 加点項目 15 個のうち自社が狙える項目を 3 つ以上特定した

まとめ

記事のまとめです。

5 行サマリー

  1. 2026 年 6 月 15 日 (月) 17:00 が 1 次締切。前日までに提出完了させる
  2. 締切から 8 週間前に GビズID 取得 から動き始める
  3. 申請の 14 ステップは「事前準備 → 交付申請 → 補助事業実施 → 補助金交付後」の 4 フェーズ
  4. 加点項目 15 個 のうち自社が狙える項目を 3 つ以上特定すると採択率が上がる
  5. 採択後の 効果報告 3 年継続 + 書類保存 5 年間 が義務。賃上げ未達は補助金返還

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IT導入補助金2026 の申請の流れ・スケジュールについて解説しました。コツコツと準備を積み上げて、確実な採択と補助金受給を勝ち取っていきましょう。

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