【何回が正解⁉︎】なぜなぜ分析の終着点とは

改善
A beautiful view of the Shanghai Maglev high speed train station captured in China

なぜなぜ分析って何回繰り返したらいいの、、、?

5回って聞くけど3回でも十分な気がするけどな、、、。

そんな悩みにお答えします。

☑️記事の内容

  1. 【何回が正解⁉︎】なぜなぜ分析の終着点とは
  2. 自分の権限を超えた対策案はどうするのか?

私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。

そんな私が解説していきます。

【何回が正解⁉︎】なぜなぜ分析の終着点とは

なぜなぜ分析を行なっていると、何回「なぜ」を繰り返すべきか悩むことがあります。

結論は再発防止策につながる「なぜ」が出たところまででOKです

なぜなら、なぜなぜ分析の狙い(落とし所)は「的確でモレの無い再発防止を導き出すこと」だからです。

この再発防止策には1回の「なぜ」で到達することもありますし、7回ぐらい「なぜ」を繰り返すこともあります。

回数の目安として5回の「なぜ」を繰り返すと言われていますが、決まりはありません。

報告するときに「3回じゃ少ない、5回「なぜ」を繰り返して真の原因まで掘り下げろ」って言われたんだけど、、、。という方もいると思います。

そんな時はなぜなぜ分析の狙い(落とし所)について考えてみましょう。

なぜなぜ分析の狙い(落とし所)は「的確でモレのない再発防止策を導き出すこと」です。

これについて詳しく解説します。

なぜなぜ分析の狙い

問題や失敗を発生させてしまった当事者や関係者にとって重要なことは、2度と同じことが起きないように現状を見直すことです。

その見直し作業になぜなぜ分析を活用しています。

このなぜなぜ分析で見直す点をモレなく洗い出し、的確な再発防止策を実施することが必要です。

的確な再発防止策とは?

的確な再発防止策が必要なことは理解したけど、それって、、、?

まずは「対策」とは何か?から考えていきましょう。

「対策」には2つの意味があります。

  1. 暫定対策(暫定処置) →  「とりあえず〇〇しておこう」
  2. 再発防止策(恒久対策) →  「〇〇することで再発を食い止めよう」

例えば、ある道具が間違った棚に戻されていたとします。

「正しい棚に戻す」などは暫定対策になります。

「棚をにその道具の写真を掲示して、戻すときに間違えないようにする」などは再発防止策になります。

次に「再発防止策」について考えてみましょう。

「再発防止策」を定義すると

  1. 発生しないように(発生しにくく)してしまう方策
  2. 発生しても被害が出ない(または、被害が小さい)うちに間違い(またはやっていないこと)に気づいて正しく処置することにより被害を抑える方策

になります。

具体的には

①発生しないように(発生しにくく)してしまう方策では

  • 決して間違えない(間違えにくい)手順・手法・方法の確立
    • 作業が全て完了しないと次の作業が始められない仕組み、システム等など
  • 壊れない(壊れにくい)手順・手法・方法の確立
    • 見間違えやすい文字「数字の0」と「アルファベットのO」の使用を禁止するなど
  • その作業自体を無くしてしまう 
    • 現金処理をやめ、全て電子マネーでの決済をする(現金の数え間違いを無くす)など

があります。

②発生しても被害が出ない(または、被害が小さい)うちに間違い(またはやっていないこと)に気づいて正しく処置することにより被害を抑える方策では

  • 気づきやすくする
    • メールアドレスを入力するときに2度入力するなど
  • 異常や間違いに気づくために管理を見直す
    • 見る、聞く、感じるための決め事を作るなど
  • 気づける、処置できる能力を身につける
    • 異常や間違いの種類と発生パターン・発生する仕組みを知るなど
    • 対処方法を知るなど

があります。

このような対策を再発防止策としています。

なぜなぜ分析の狙い(落とし所)は「的確でモレのない再発防止策を導き出すこと」でありるため、このような「再発防止策」にたどり着いた時点で「なぜ」は終えて良いのです。

自分の権限を超えた対策案はどうするのか?

実際に分析を進めていくと自分の権限を超えた対策案が出てきます。

その場合は、そこで分析を終えてOKです

なぜなら再発防止策はレベルによって違いがあるからです。

作業車が行う再発防止策、リーダーが行う再発防止策、課長が行う再発防止策、部長が行う再発防止策、、、とやることが違って当然です。

なぜなぜ分析をするときは「誰のレベルでの再発防止策」を導き出すかを意識して取り組みましょう。

分析の途中で出てきた上位の職制レベルの問題は、報告時に「私の対応できる権限を超えています」と正しく報告するようにしましょう。そうすればその問題が深掘りされていないことにも納得してもらえるはずです。

まとめ

まとめです。

  1. 「なぜ」は5回と決まっていない
  2. ぜなぜ分析の狙い(落とし所)は「的確でモレの無い再発防止を導き出すこと」
  3. この「的確でモレの無い再発防止を導き出すこと」にたどり着いたら「なぜ」をやめてもOK
  4. 再発防止策にはレベルがある
  5. 「誰のレベルでの再発防止策」を導き出すかを意識して取り組む

なぜなぜ分析をするときに無理やり5回繰り返していた方も多いと思います。

しっかり目的を意識してなぜなぜ分析に取り組むことで適切な回数で終えれるようになります。

日常の問題にもなぜなぜ分析を取り入れてトレーニングしていきましょう。