
話の結論は最初に話すべきなの?それとも後ろで話すべき?
そんな悩みにお答えします。
☑️記事の内容
- 【論理的な話し方】結論は先なの?後なの?どっちが正解?
- 結論が先でも論理的な話し方ができない人の特徴 3選
私は自動車メーカーの工場で改善活動の指導を10年以上行ってきました。実績を金額に換算すると1億円以上の改善を行なってきたいわゆる改善のプロです。
そんな私が解説します。
【論理的な話し方】結論は先なの?後なの?どっちが正解?
「結論は先に話す」が正解です。
理由は相手の「聞く」負担が減るからです。
「聞く」負担とは
- ダラダラ話が続く
- 何が言いたいのかわからない
- 今、聞く必要がある話なのか不明
- 知りたい情報を提供されない
などです。
この負担を減らす話し方が「結論を先に話す」です。
まず、「結論を先に話す」ことで知りたい情報の提供を最初にすることができます。
上司は基本的に「結果」が知りたいのです。
次に「結論を先に話す」ことで相手の頭の中に「これから何を話されるのか」のイメージが出来上がります。
イメージが出来上がることで「その後に続く話」を「結論」と関連付けてて聞いてくれるようになります。
「今話している事があったから〇〇(結論)になったんだな、、、。」と頭の中で整理してくれます。
こうなるとダラダラ話されていると感じることもなくなります。
「結論から話す」ことで相手の話を「聞く」負担を軽くすることができるのです。
相手の「聞く」負担を減らすことは意味がないんじゃないの?と思われる方もいるかもしれません。
しかしこの「聞く」の負担はものすごいストレスになるのです。
例えばYouTube等で知りたい情報が提供されそうな動画を見てるとします。
いつまで見てもその情報は出てこなければ「サムネ詐欺か!」とストレスを感じるはずです。
この状況と同じストレスが「聞く」負担でも発生しているのです。
上司は報告を受けるたびに「サムネ詐欺か!」のようなストレスを受けている。と考えるとその「聞く」負担を減らす必要性が感じられると思います。
ですので報告や業務での話は「結論は先に話す」が正解なのです。
結論が先でも論理的な話し方ができない人の特徴 3選
結論から話しているのに、論理的な話し方ができない人の特徴です。
論理的な話し方にはコミュニケーションの基本も必要だという事例です。
- 主題がない話し方をしてしまう。
- 全ての情報を伝えないといけないと思ってダラダラと話してしまう。
- 相手の知識レベルを考えないで話してしまう。
以上の事例について解説していきます。
主題がない話し方をしてしまう。
主語がない話し方とは
「新田自動車の部長に確認したところ、難色を示しているそうです。」
という話し方です。
この話し方だと「誰が確認したのか」「何を確認したのか」「誰が難色を示したのか」が相手に伝わりません。情報のモレ抜けが発生しています。
主語を明確に話をすると
「私が新田自動車の部長に次回導入の設備について確認したところ、専務が予算について難色を示しているそうです。」
となります。
相手に情報を伝えるには「主語を明確にする」意識を持つことが重要です。
全ての情報を伝えないといけないと思ってダラダラと話してしまう。
知りうる情報を全て報告するべきだとダラダラと話をしてしまう人がいます。
「正しい情報を伝えること」=「論理的に話すこと」ではありません。
「伝えたい内容を明確化し、正しい道筋を立てて話す」事=「論理的に話す」です。
相手の知りたいことを知りたい分だけ伝えるには、情報を整理して伝える内容を精査することが重要です。
相手の知識レベルを考えないで話してしまう。
相手の知識レベルを考えないで話してしまう例は
「FSのドラフトを金曜アサイチでディスカッションできるよう、カガミはいらないからペライチを、ショートノーティスで悪いが作成頼む。」
といったビジネス用語や専門用語満載で話をしてしまいます。
相手が同等の知識を持っていれば問題ありませんが、大抵の人は「すみません、、、。何いってるのか判らないです、、、。」となってしまいます。
相手の知識レベルを想像して「FS=事前調査」「ドラフト=草案」「ディスカッション=討論」「ショートノーティス=締切前」などの一般的な言葉で話す事が基本です。
コミュニケーションの基本は相手を思いやることです。自分の用語は相手に理解されるのか?を考慮して話す事が重要です。
このような論理的な話し方のできない人にならないように気をつけましょう。
まとめ
記事のまとめです。
- 論理的に話すには「結論は先に話す」が正解
- 「結論を先に話す」と相手の「聞く」負担が減るから
- 「結論は先に話す」だけではなくコミュニケーションの基本も大切
結論は先か後か論争に終止符を打ちました。
基本的には仕事に関することは結論が先、プライベートな楽しい会話は結論が後と覚えておけば大丈夫です。